よく異業種の交流会や、経営者のよく集まる会に参加するのですが、そこでよく耳にする信じられない言葉があるので、その話をシェアしようと思います。
とある会で、
「今のままで満足しているから、今いるお客さんと付き合えていれば大丈夫だよ。」
といったことをボソッと言っている経営者がいました。
これ聞いて、この会社のお客さんはかわいそうだと心から感じました…、そして始末が悪いのがこの考えに共感する経営者がたくさんいるということです。
正直、「マジでそんな事思ってるの?」と突っ込みたくなりましたが、成長の止まった企業なんて所詮その程度のサービスしか提供できない会社です。
大企業だって今の社会状勢にあったサービスを常に考えながら戦ってきているのに、なぜ中小企業でもっと発展を考えなければならない立場である経営者からこんな言葉が出てくるのか理解に苦しみます。
よく聞くのが、
インターネットは使ったことないし、地域のお客さんを相手にしているから必要ない
といった言葉です。
これは本当によく聞く「間違った考え」です。
成長を諦めた会社と取引していると利益なんてありません、現状を打破しようとする会社、新たなるサービスを考えようとしている会社とのほうが仕事をしたいはずです。
お客が自分から離れないと勘違いしているから、このような言葉が出てくるのです。
学生時代のことを思い出してください、学生の頃って新しい事、未経験のことに常にチャレンジしていたと思いませんか?
数学であったら、次々と新しい公式を覚えていかないと周りからは取り残されていってしまうし、漢字なんかは、知らないと恥ずかしいと感じないといけないことだったりしたわけです。
中学生にもなったら受験勉強なんかも始まってくるし、当然1年間で勉強して得られた学びは相当なものだったと思います。
しかし、これが大人になった今どうでしょうか?
新しい事にチャレンジする機会もなく、1年前の自分と何ら変わってなかったりしませんか?
学生時代に1年前と一緒だったら恥ずかしいと感じていた事も社会に出てしまうとそう感じなくなるというのはなぜでしょうか・・・
「そんなんであなたのサービスが選ばれるわけないでしょ」と、ケツを叩きたくなる事が多くあります。
現状維持なんて体のいい逃げ道でしかない事に気づかなければなりません。
本当にあなたの会社だけ取り残されている感覚に陥らなければなりません。
あなたの地域ではそういった成長を感じる企業がないから、それでいいやとなっているかもしれませんが、それは危険です。
インターネットによって衰退の一途をたどる店舗の例を紹介すると本屋です。
10年ほど前までは、今の2倍の店舗数あったのに、なぜこんなにも店舗数がなくなったのでしょうか?
それは、アマゾンを始めとするインターネットでの商品販売サイトです。
インターネットで商品が簡単に買えるようになったので、わざわざ足を運ぶことなく安い会社から買えるようになったことが大きな原因です。
現在これと同じようにインターネットの普及によって大打撃を受けている業界はたくさんあります。
あなたの事業がこの本屋の流れと同じようなにならない保証なんてありません。
「今のままでいいや」と考えるのではなく、あなたの業界の最先端で今何が起こっているのかくらいは常に勉強することを強くオススメします。
1年前の自分と変わっていない自分はなんて子供には見せたくないですね。