コンサルタントを雇う時に確認すべき5つの点

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コンサルタントを雇う時に確認すべき5つの点

先日、「経営の悩み相談会」というセミナーを開催しました。

とある「経営者の会」の会長さんからご依頼をいただき、1時間の短期集中セミナーを行ってきました。(参加者が32名ほど集まり、全員からお聞きすることはできませんでしたが)

セミナーのテーマは「あなたの悩みにお答えします!」といったもので、参加者から質問をいただき、それに対する解決策を提案すると言ったものです。

実は、こういった場所で出てくる悩みは共通するものが多いです。

今までによく聞いていた悩みの中で、特に多かった悩みを3つピックアップして先に解決策を伝えておいたので、そのあとのフリータイムは、会社独自のものであったり、ホームページに関するものが多かったりしました。

その中で、

「良いコンサルタントと契約したいんですが、判断基準ってありますか?」

と言った質問をいただきました。

この質問初めて聞かれました。今までありそうでなかった質問です。

これをコンサルタントやっている自分に聞いてくること自体にびっくりでしたが、場が和んだりしたので、「みんな聞きたかったのかな?」と考えさせられました。

 

「私と契約してください(^^)」とお伝えしても良かったんですが、それじゃ答えになってないので、いくつか判断基準をお伝えしてきました。

この記事では、お伝えしきれなかった部分でもある、

「良いコンサルとは何なのか」ということ、コンサルタントを雇う上で、ここは気をつけて欲しいと言ったものを5つご紹介したいと思います。

あくまで個人的な見解なので、ご判断はあなたにお任せしますが、きっと役に立つはずです。

 

・コンサルタントを雇うときに確認すべき5つの点

1.悩みに真摯に向き合い、自分のやりたいことを尊重してくれているか?

私は、コンサル契約を行う際に、よく会社の悩み相談を受けるようにしています。

他のコンサルタントがどんな感じかわかりませんが、

「どう言った提案をしてくるのか?」ということに着目してください。

コンサルタントと言っても専門としている分野は様々です。自分の得意な分野でどうしても戦いたいので、あなたの意見を度外視した提案をしてくる場合があります。もちろん、それがあなたの悩みを解決する手段で、あなた自身がそれに気づいていない場合もあります。

そういった場合もありますが、その提案が自分のやりたいことを本当に尊重してくれているのかを見極める必要があります。

そこで重要となるのが、あなたの話をどれくらい真摯に聞いてくれるのかということです。

自分の商品を売りたいがために、あなたの話をあまり聞かずに商品を販売しようとするのであれば注意しておいたほうが良いでしょう。

 

2.数字での提案があるか?

まずは、数字での提案があるか確認しましょう。

成果を数字で表し、確認を行ってないと、依頼するあなた自身もコンサルティングを受けて何を成果とするのかわかりませんよね?

コンサルだけに言えることではないですが、数字で計測しない限り、会社の改善は出来ません。

よく聞く『実力のないコンサル』の言い文句は、うまくいかないと「努力が足りない」と言うことです。これは数字で管理できていないコンサルタントの典型です。

数字で判断し、改善を促すことが結果につなげる手段になります。数字を示し提案できなければ、いつまでたっても成功するまで同じようなことを繰り返してしまうことになりますので、実際には成功できません。

仮に成功できたとしても、再現性のないものになってしまいますね。

数字で管理しないから「努力が足りない」といった言葉が出てくるのです。

 

なので、「常に数字で測定できるようになっているか」は判断する基準として持っておいてください。

よくあるのは、「SNSからの集客」「ニュースレターでの集客」です。

これは、一定の成果を上げるまでに長い期間を要するものです。そもそも集客手段として即効性がなく、その手法を用いる目的が明確に説明されているか確認してみましょう。

 

3.ずっと契約し続けようとして核心を伝えない

これは、必ず覚えておいた方がいいことですが、本来コンサルタントの最終目標は、自分から独立してもらうことです。ノウハウを提供して、あなた自身に売る力をつけてもらうことです。

なので、仕事を成功させるための方法は出し惜しみしません。(もちろん、そこに大きな価値があれば、それを商品化しているコンサルはいます。)

もっとコンサルタントから学んで、事業を成長させていきたいと思ってもらえるかはコンサルタントの実力です。

そして契約し続けるかを判断するのはあなたです。

継続して契約をしないといけない形になっていれば、なぜその形態を取っているのかは、しっかりと聞いた上で依頼しましょう。

 

4.できるところ、できないところの判断基準をきちんと伝えてくれるか。

はっきり言って「全て出来る」と言っているコンサルタントは、全てできないのと一緒です。

コンサルの提供できる知識や、コンテンツなどは、その人の実力によってかなり差があります。

そして当然得意不得意があります。

私の場合、売上を上げるための提案や、ネット関連のコンテンツの作成は得意ですが、経営計画・財務管理系の提案はあまりしませんし、得意ではありません。(もちろん、からっきしではないですよ)

こういった自分の得意な分野について伝えずに、全て出来るといったニュアンスで提案してきたらどの程度の提案ができるのか「あなたに分りやすい提案をしてくれるか」を確認してください。

「難しいことを言ってて理解できないけど、なんか凄そうなことを言っている」みたいな受け取り方をしてしまったら、わかりやすく納得できるまで聞いてみましょう。

難しい言葉を避けて伝えることもコンサルの実力です。

 

5.今後付き合っていけそうか?

人の相性も重要な要素です。

ここが一番大事だと思っているところで結局「その人と一緒にやってみたいと思えるか?」を考えて契約してみてください。

一緒にやってみたいと感じれる方と契約しましょう。

 

番外編:完全報酬型の罠

あなたからすれば完全報酬型のコンサルタントがいれば、とても魅力的に感じると思います。

売上を上げる方法が獲得でき、さらには成果が上がった後の支払いなので最高!

と感じて、依頼してみたくなると思います。

 

しかし、私はこれをお勧めしていません。

完全報酬型だとあなたに負担がなく、少しでも成果が上がらなかったら、行動することをやめてしまう可能性が高いからです。

「そんなことない!」と思うかもしれませんが、事実です。

これは、今までコンサルした人たちを見てきた経験則なんですが、高い金額を払ってコンサルを受けてくれている方のほうが圧倒的に成果を上げています。

お金を払ってしまっているから何が何でも成功してやるという気持ちが強いからです。

コンサルタント側からしても、高い金額を払ってくれた人にしっかりサポートしていきたいと考えますし、成果をあげてもらえなければ報酬なしでは、意欲的になりにくいでしょう。

コンサルタントは、『売上をあげる手法はお伝えできますが、実際に動くのは依頼するあなた自身』です。

何から何まで全部コンサルタントがやってくれると思っているうちは依頼しない方が良いです。

なので倒産するくらいのお金を払ってくれと言っているわけではないので、ある程度の覚悟を持って自分で動く意志が持てた時に、コンサルタントと契約することをオススメします。

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