「強くて良い会社」を作ることは経営者として最も考えなければならないことです。
ここで、あなたに考えて欲しいのは、
・「強い」会社とはどんな会社なのか?
・「良い」会社とはどんな会社なのか?
ということです。「しっかりと答えることができる」ことが大切になってきます。
これは、目標となる指標をもち、数字での計測を行っていくこと以外に方法はありません。
よく「良い会社にしよう」と思っている経営者の方とお会いしてきました。
しかし漠然とした答えしか持っておらず、結局目標となる数字を持っていません。
目標となる数字を決めないと、いつまでも「強い会社」、「良い会社」にはなれないのです。
そこで、今回は目標となる数字を決めていきたい方のために、どのような項目に対して数字を設定していけばいいのか「強く」て「良い」会社を作る条件となる項目をご紹介いたします。
目次
『あなたの会社は大丈夫?!強くて良い会社を作る条件』
「強い会社」の条件
①いい人材がいる
意欲的な社員がどれだけいるのか数字で表してみてください。
体感的なもので構いませんので、社員で意欲的だと思う人数を把握してみましょう。
そして、意欲的だという判定から漏れた社員に、共通することは何かを考えてみてください。
それを解決するために何を準備できるのかまで考えて、初めていい人材を増やすことができます。
建設的に考えた時に出てくる社員の現状の悩みを洗い出し、解決する方法を考えてみてください。
欲を言えば、勉強できる環境作りもしていきたいものです。
②いい人材が力を発揮出来る仕組みと社風になっている
いい人材がいてもその能力をしっかり発揮できるようにしていける仕組みは大事です。
たいていの社員が退職する理由は、自分のやりたいことができないからという理由が大半を占めています。
そこで「力を発揮できる環境を整えてあげること」が強い会社を作る上で大事なことになってきます。
本来、営業が得意なのに、会社の風土上、それが許されないとなってしまうともったいないです。
本来やりたいこと、社員の強みが発揮できる環境になっているか考えてみてください。
一度、現状の仕事の満足度を数値化すると良いでしょう。
③独自の強みを持っている
会社の独自の強みを持っていること、商品の性能的に他者を圧倒できることが一番です。
しかし、なかなかそんなにうまくいかないことが現状です。
ニッチ戦略を展開するのも良いですが今回紹介したいのは、フォローの面です。
特に、アフターフォローのところで強みを出していくことをオススメします。
独自の強みを出そうと斬新なアイデアを考えないといけないと思っていませんか?
実際にそういったアイデアは、流行れば真似されていくのがオチです。
ならば、本質的な「お客さんとの関係づくりのための購入後のフォロー」を厚くしていきましょう。
意外にできていないことがダイレクトメールでの案内(頻度を増やすなど)です。
お客さんが離れないような体系を作ることが非常に「強い会社」にとって必要なことになってきています。
週にどれくらいお客さんにアプローチしたのかを計測してみましょう。
④継続的な利益を上げている
継続的な利益を上げるのは、安定した仕組みを会社に取り入れられているかにかかっています。
実際に継続的に利益を上げているような会社を見てみると、決まって収益を上げ続けるモデルを持っています。
こういったモデルを作ることができることも「強い会社」の条件になってきます。
あなたの会社にそういった収益モデルはありますか?
ないのであれば、すぐにでも作り上げることをオススメします
⑤財務体系がしっかりとしている
「財務体系にしっかりしているといっても何をすれば良いのかわからない」という方向けにお伝えすると、数字をしっかり計測していくことです。
これを念頭に会社が動いているかどうかが強い会社と、そうでない会社の違いにもなってきます。
数字を計測することの重要性について少しお話しさせていただくと、うまくいった計画を再現するには実際に、以前行っていたことと同じようなことを感覚的にしているだけではいけません。
実際にうまくいった要素、うまくいかなかった要素をしっかりと考えていかないと、それ以上のプロモーション、企画を作り上げることは困難なのです。
「良い」会社を作る条件
①顧客が満足している
良い会社の条件として、これは外せないですよね。
顧客が満足している状態とは、あなたの会社とずっと契約をしたいと思う状態です。
満足していない人がいれば、そういった人の悩み、不満をしっかり解消してあげることが満足度を上げる秘訣です。
今のお客さんの声にも耳を傾けて、しっかりと解決策を練ることが良い会社の条件です。
顧客満足度は常に意識して数値化しておきたいですね。
②従業員に上昇志向があり、現状に満足していない
私が見てきた良い会社に共通していることは、この条件が当てはまっていることが多いです。
従業員自体の向上心が高いということは、従業員のやりたい活動を経営者が管理できている会社です。
従業員の上昇志向をうまく引き出してあげることも、経営者が「良い会社」を作る必須の条件なので、どのようにして上昇志向を持ってもらえるかを考えていきましょう。
ポイントは、社員がやりたいと心から思っていることを引きだして、その活動を管理することです。
活動期限、締め切りなどを設け、そこで上がった成果を共有すると良いでしょう。
③取引先は継続的に、利益に満足しているか
サービスを提供している取引(購入)先が利益を出していることは重要なことです。
これがあなたの会社と取引している最大のメリットだからです。
もし、それがわからないというのであれば、直接お客さんに聞いてみることです。
直接聞くのもいいですし、アンケートに協力してもらったりといろいろな方法を用いて、利益に満足しているのかを測定していきましょう。
④経営者は、社員の働きに感謝しているが、現状には満足していない
社員の働きに感謝しつつも、現状に満足してはいけないことは十分わかっているとは思います。
しかし、これからどうしていけばいいのか具体的な対策として形にしている会社は、実は非常に少ないのです。
明確な目標は立てていますか?
もし立てていないのであれば、決算期ごとに、満足条件を数値化し、さらなる目標に向かって活動していってください。
前年対比を気にされる方も多いですが、あまりオススメしません。
理由はたくさんありますが、先につながる条件設定を行っていってください。
実践あるのみ
今回は目標となる数字を決めていきたい方のために、どのような項目に対して数字を設定していけばいいのか「強く」て「良い」会社を作る条件についてお伝えしてきました。
紹介した項目に、数値目標を掲げることで「強くて良い会社」を作ることにつながっていきますので、ぜひ参考にしてみてください。